2016.12.29大規模修繕の瑕疵保険

大規模修繕工事実施時に心強い「瑕疵保険」

大規模修繕工事を実施する際、工事部分に何らかの不具合が生じてしまうことがあります。そうしたときに心強いのが「瑕疵保険」の存在です。

株式会社住宅あんしん保証によると、同社が発売している「あんしん大規模修繕工事瑕疵保険」の申し込み受理件数は2,000件以上にも達しているとされています(平成22年8月〜平成28年7月まで)。そのうちの約90%が「管理組合側から施工会社に加入をリクエストしたケース」とされています。

これは、平成28年に発表された「マンション修繕工事請負契約約款」の影響で、マンションに関する瑕疵保険が多くの管理組合から注目されるようになった影響が大きいと思われています。

工事検査の15% で「是正」を指摘

前述の「あんしん大規模修繕工事瑕疵保険」の申し込み実績を工事種別で見てみると、「外壁改修工事・屋上防水」が最も多く、同時に「給排水管路工事」「耐震改修」などへの申し込み件数も増えています。

付帯する特約では、95%以上もの申し込みで「保険期間延長特約」が付帯されている一方で、「手すり、柵、鉄部等の特約」の付帯はほとんどない状況です。また、工事期間は「4ヵ月」が約50%とされています。マンションの規模にもよりますが、工事期間は4ヵ月ほどが一般的だと言えるのでしょう。

こうした瑕疵保険で気になるのが、保険に入ることによって、瑕疵があった場合にどれだけ是正されることになるのかという点ですが、同社によると15%ほどの工事で是正、つまり「やり直し」の指摘がなされているようです。約7分の1のマンションで工事に対する是正が指摘されているということであるため、それだけ、瑕疵保険の重要性を十分に感じる数字ではないでしょうか。

工事検査の15% で「是正」を指摘

こうした工事に対する瑕疵保険や、既存住宅のインスペクション(診断・検査)は、現在国によって推奨されているものです。さらに、今後は既存マンション共用部分の計画修繕工事の瑕疵や欠陥を補償する「大規模瑕疵保険」の普及もさらに進むと予想されています。

修繕工事等に対する保険の重要性が増す状況に対して、住宅あんしん保証では「今後も管理組合、工事会社などへ瑕疵保険制度の情報を提供し、利用しやすくなるようサポートしたいと考えている」としています。

コラム一覧

コラム一覧へ